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採血による凝固の影響

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採血による凝固の影響

採血管内での凝固を防ぐために、血算用などの採血管には、抗凝固剤が入っています。

しかし、採血後の転倒混和が不十分だと、採血管内で凝固してしまう場合があります。

凝固するとどんな影響があるの?

血球成分が低くなってしまう

・血液が凝固すると血餅という塊ができ、血球成分がその塊に絡めとられます。

 そのため血小板数や赤血球数が低くなってしまいます

臨床症状に合わない血小板数や赤血球数の低下が生じた際には、

 血液の凝固を疑い、再採血による確認が有効な場合があります。

APTTが短縮してしまう

・採血管内で血液が凝固すると、APTT短縮する場合があります。

臨床症状に合わないAPTTの短縮が生じた際には、

 血液の凝固を疑い、再採血による確認が有効な場合があります。